ENGINEER BACKBONE

プログラミングで学んだ内容の備忘録

365日24時間働けと実際に言われた時の話

Twitterのフィードを読んでいたら、
こんな呟きが目に入ってきました。
  
自分も数年前、当時住んでいた横浜市で、税理士さんに勧められて商工会に行ったことがあります。
 
商売を始める際、商工会に顔を出すことは大いに賛成ですが僕がそう感じる理由は、引用元Tweetの内容とは違うので、当時のことを、少しだけお話させて頂きます。
 
 
業種や商売に関係なく、事業を自分で立ち上げる人達は、世間で普通に働いている人と比べると、仕事に対する熱意や売上利益を稼ぐことに対する基準値が、かなり違います。
 
商売をやる以上、早い段階でそういった方々の周辺の空気を一度浴びておいた方が良いと思う点が、経営者の集まる場に顔を出した方がいいと個人的に感じる、一番大きな理由です。
 
 
当時、ここを訪れるよう案内をしてくれたのは、青色会計事務所という口コミ主体の会計事務所だったのですが、そこの担当者の尾島さんという方から言われた、今でも忘れない言葉があります。
 
 
「大木さんはまずとにかく、
 売上と利益を上げてください。
 他業種も含めた一般的な中小企業の社長さんは、
 365日24時間、仕事をするのが当たり前です。
 
 最低でも年収1000万を超えるまでは、
 売上に繋がらない一切の活動を辞めてください」
 
 
そう言われ、丁度確か確定申告前の時期だったと思いますが、頼もうと思っていた仕事をその場で断られました。
 
大人同士のやりとりなので、言葉遣い自体はオブラートに包まれましたが、そこまでに一通り話していた身の上話も含めて、
 
囲碁の普及活動は論外。他人のことよりまず自分
・その程度の売上で平気でいる事を恥ずかしく思った方がいい
 
と言わんばかりの、無言の圧を感じました。
 
もちろん、嫌味とかではなく、こちらのことを思って、わざわざ言い辛いことを言ってもらったと感じており、申し訳ないと思いつつも、感謝しています。
 
 
実際、その後に紹介して頂いた方や、商工会へ行くことを促されて会わせて頂いた方々も、仕事の業種や内容は違えど、同等かそれ以上の高い基準値を当然のように設けて過ごしている人ばかり。
 
 
中卒の焼き鳥屋のおっちゃんや、ギャル風のネイル店経営者が普通に年収1000万以上稼いでいるような世界です。
 
学歴や経歴、小賢しい地頭やセンスなど、何の役にも立ちません。
 
最低でも時給3000円は超える仕事をしないと、社会保障を考えたら正社員で働いていた方がマシ、話にならない、という空気感です。
 
 
そういう基準値に一度触れてしまうと、あまり意識をしなくても、単価の安い仕事を請けたり、働ける時に働かなかったりすることに、ものすごく心理的な抵抗を覚えるようになります。
 
また、ハードワークに任せた肉体労働の力技に対しても、どうやって仕組み化をするのか、効率化をするのか考え出し、やるべきではないと思ったことは損切りをしたり、根本から改善する方法を探るようになります。
 
 
逆に、普段から自分と同じ業種の仕事をしている人、自分と同じ基準値で商売をやっている人としか関わらないと、今やっていることに何一つ疑問を持たないので、そういった向上心や危機感を持つ機会が失われていきます。
 
 
エンジニア界隈で言えば、未経験同士で交流するだけでなく、既に就業済みのバリバリの経験者、WEB業界以外のエンジニア、異業種出身の人など、居心地が悪くなるような場に飛び込めば、似たような状態になるのは、未経験の立場でも想像がつきます。
 
 
少なくとも商売においては、自分より一段二段稼いでいる人や商流がずっと上の人の話を聞くと、確実に何かしらの刺激になり、このまま現状維持ではマズいという危機感が沸いてくるので。
 
 
かく言う自分も、最近は知らない環境に飛び込んでいないので、今後は都内に出る機会が多い地の利を生かして、普段行かないところに積極的に足を運んでいきたいと思います。