ENGINEER BACKBONE

プログラミングで学んだ内容の備忘録

仕事が早い人は何をしているのか

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表題の本を読みました。

 

題名の通り、仕事が早い人は何をしているのかについて、

特に「ミスを減らすための方法」という視点で書かれた本です。

 

タイトルの第一印象は、よくあるハウツー本ですが、

思った以上に読み応えのある本で、著者の方が製造業出身なこともあり

自分が過去に働いていた職場での話と、似通った部分も多かったです。

 

 

注意を払わなくてもミスが起こらない仕組みを作る

 

この本は、そのために書かれたと言っても良いくらい、

全体を通して、ミスを起こさないための

「仕組み化」について追及されています。

 

 

例えば、僕は財布や携帯を置き忘れることが多いのですが、

どんなに気を付けても、一年間普通に過ごしていた場合、

ほぼ間違いなく、どこかの場面で紛失をしてしまいます。

 

財布だけならいいのですが、各種証明書を丸々紛失した際は

再発行で失う時間が半端じゃなかったので、これはもう、

意思の力で解決するのは無理だと思い、

 

・仕事中は財布をチェーンで衣服に固定する

 

ということを始めた結果、紛失が起きなくなりました。

 

かなり原始的な話ですが、これも一つの仕組み化です。

 

 

この本の主なテーマは「仕事におけるミス」ですが、

 

・書類を間違えていないか?

・提出期限を間違えていないか?

・予定のダブルブッキングをしてしまっていないか?

 

それぞれに対する注意力は、人によって全く違います。

 

・絶対に時間だけは守るが細かいチェックが苦手

・慎重な確認作業は得意だけど人の名前が覚えられない

・朝の集中力はすごいけど夕方になるにつれ注意力が散漫に

 

など、注意力というのは、人による差があったり

環境や状況に左右されてしまうケースもあります。

 

なので、うっかりミスを減らしたり、

誰に任せてもミスの確率を一定の確率やゼロに収める為には

そうなるような仕組みを作ることが重要。

 

注意力に頼らないといけない時点で、それが作業として

成熟していないというのが、著者の考えです。

 

 

その仕組み化のヒントになる、

具体的なエピソードや提案が山盛りです。

 

 

自分は昔、プリンタの品質評価の仕事をしていましたが、

当時、現場で何か問題を起こした時も、

ただただ恫喝されるようなことは少なく、注意力などの

曖昧さに頼らずミスを防ぐ対策が多かったのを思い出します。

 

ただ紙を流して印刷しまくるだけの仕事にも、

ダブルチェックの基準を別々に用意したり、

重複した試験を削って工程自体を減らしたりと、

工夫できることは、いくらでもあります。

 

どんな仕事も、最初は雑用に近いものを任されますが

この型や仕組みを作る習慣、勘のようなものは、

今後どこで何をやるにしても生きてきます。

 

逆に、仕組み化の習慣が無いと、一人暮らしの時も

本来はする必要の無かった無駄な苦労をたくさん抱えます。

共同生活でも迷惑をかけ、周りの足を引っ張る存在になります。

 

だから、やはり人は普段から仕事をして、

仕組み化を嫌でも考えずにはいられなくなるよう、

適度に追い詰められる経験をした方がいいと思うのです

 

 

ブログも、なかなか毎日がっつり書くのは大変です。

作業を細かく分けて、根性とやる気に左右されずに済むよう

こちらも仕組み化をもう少し考えてみることにします